カルティエの金属バンドの駒足しについて

一コマ足して欲しいと依頼されました

今日の時計は、先日電池交換をさせていただいたカルティエのレディースの金属バンドの駒足しです。以前にもどちらかで直したらしく、駒をとめているマイナスネジの頭の溝が笑っていたので、かなり苦労しました。

何とか緩めようとして、溝にドライバーを強めに当てて回そうとしてもびくともしませんでした。おそらく接着剤(嫌気性のロックタイト)でとめてあるようです。

コツはネジの部分をライターか小型バーナーであぶる

接着剤でとめてあるのを緩めるのにはコツがあります。そのまま回すと、ネジの頭が完全に崩れて回せなくなってしまうので、ライターか小型バーナーでバンドが傷まない程度に軽くあぶるのです。

そうすると、接着剤が緩んでネジが回せるようになります。火であぶるのでお客様の前ではやりにくいので、お預かりしました。バンドのネジの部分だけをあぶるのですが、手に持ってあぶると手が熱くなってくるので手で持てなくなる少し前であぶるのをやめます。

これくらいにしておかないと、時計本体の方まで熱が伝わって故障する恐れがあるので、決してあぶり過ぎないようにしてください。この加減が難しいので、十分に注意してください。ただ単にむやみにあぶる訳ではありません。

無事にネジが緩みました

思った通りにネジを回すと緩み始めました。出来るだけ溝を炒めないように注意してゆっくり回してネジを抜きます。取り付ける時は接着剤(嫌気性のロックタイト)はつけません。つけなくてもそうそう緩むことはないので、大丈夫です。しかし最後までしっかりとねじ込みます。

これで作業は終了です。高級品の時計で、しかも部品を交換するとなると、メーカー修理になるので、緊張します。部品の取り寄せが出来れば少しは気が楽なのですが、メーカーから取り寄せることは出来ません。

この修理に必要な工具等

キズミ、ドライバー、ライター又は小型バーナー

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